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想定していた期間より、早期に軸受が損傷した場合、再発を防止するため、その原因を的確に見出すことが重要となります。
また、損傷前の音響・振動や温度の変化を把握していることも効果的な対策を見出したり、更なる寿命延長を検討するために役立つことが多々あります。
また、損傷前の音響・振動や温度の変化を把握していることも効果的な対策を見出したり、更なる寿命延長を検討するために役立つことが多々あります。
軸受の損傷
軸受は正しく取扱えば、疲れ寿命に達するまで使用できます。しかし、想定時間より早く損傷し、使用に耐えられなくなることがあります。主に早期損傷は、故障、または事故と呼ばれる性質の使用限度であり、取付け、取扱いなどの組立不良と使用中の温度、潤滑剤の選定ミスなどの設計検討不備によるものです。

バスタブ曲線(故障率曲線)
発生時期と推定原因
発生時期から、推定される主な原因には下記のようなものがあります。(●:該当)
運転状態と推定原因
運転状態から、推定される主な原因には下記のようなものがあります。
走行跡と荷重のかかり方(深溝玉軸受の場合)
軌道面は転動体との転がり接触で走行跡がくすんだ色になります。この着色自体は異常でありません。下図(a)~(d)は一般的に見られる走行跡です。しかし、下図(e)~(h)の走行跡は軸受に悪影響を与え、多くは短寿命になる可能性があります。
走行跡と荷重のかかり方(ころ軸受外輪の場合)
外輪の軌道面は、転動体との転がり接触で走行跡がくすんだ色になります。走行跡が軌道面につくことは異常でなく、それにより負荷条件を知ることができます。
(i)、(j):単列円筒ころ軸受N形の外輪
(k)、(l)、(m):複列円すいころ軸受KBE形の外輪
(k)、(l)、(m):複列円すいころ軸受KBE形の外輪